多汗症
お知らせ
このたび、「原発性腋窩多汗症」について メディカルノート社からの取材を受け、ホームページにも掲載されました。
(全国の様々な疾患のスペシャリストにインタビューしているサイトです。)
夏真っ盛りの今日この頃、腋汗でお困りの方が多いのではないでしょうか。
そのような方に、わかりやすく解説していますので、お役に立てる内容になっています。
是非、こちらのサイトもご覧ください。

▼記事URL
https://medicalnote.jp/contents/230714-001-GJ
▼皐月医師のプロフィールURL
多汗症
多汗症とは
体温調節の役割をもつエクリン汗腺の機能が亢進していることにより、全身性あるいは局所性に必要量以上の発汗を生じる病気です。
明らかな原因のない原発性多汗症と、他の疾患や使用薬剤の影響で発症する続発性(二次性)多汗症があります。
局所の多汗症は、主にエクリン汗腺の密度が高い手掌や足底、腋窩(わき)に生じます。しかし、汗腺の数や分布、大きさ、形態については異常所見を伴いません。
原発性腋窩多汗症の診断基準
原因不明の過剰な局所性発汗が6か月以上持続していることに加え、以下の6項目中2項目以上を満たす場合、原発性腋窩多汗症と診断されます。
- 両側性かつ左右対称性に多汗がみられる
- 多汗によって日常生活に支障が生じている
- 週1回以上の頻度で多汗エピソードがみられる
- 25歳未満で発症した
- 家族歴がある
- 睡眠時は局所性の発汗がみられない
腋窩多汗症の重症度判定
腋窩多汗症の重症度を判定する検査としてMinor法というヨウ素でんぷん反応を用いた方法などがあり、治療効果の判定にも使用します。重症度の判定では、患者の自覚症状から評価を行う“Hyperhidorosis Disease Severity Scale”(HDSS)があります。
Hyperhidorosis Disease Severity Scale(HDSS)
- 発汗は全く気にならず、日常生活に全く支障がない
- 発汗はがまんできるが、日常生活に時々支障がある
- 発汗はほとんど我慢できず、日常生活に頻繁に支障がある
- 発汗は我慢できず、日常生活に常に支障がある
- 3および4は重症多汗症と判定されます。
原発性腋窩多汗症の治療
外用剤と内服薬、ボトックス注射を行う方法があります。いずれも健康保険での治療が可能です。
外用療法(制汗剤・外用薬)
ワキ汗治療の第一選択として用いられることが多い方法です。
治療内容
・塩化アルミニウム製剤や、ミョウバン・消毒薬などを含有の制汗剤をワキに塗布
・汗腺の出口を一時的に塞ぎ、発汗を抑える
特徴
・軽症の多汗症には効果が期待できる
・自宅で行える
・比較的安全性が高い
注意点・限界
・効果は一時的
・毎日の継続使用が必要
・皮膚刺激やかぶれが起こることがある
・汗の量が多い場合や腋臭症には効果が不十分なこともある
内服薬による治療)
発汗を抑える作用のある薬を内服する方法です。
治療内容
・抗コリン作用を持つ薬剤などを使用
・全身の発汗を抑制する
特徴
・緊張時の発汗が強い方に用いられることがある
・一時的な症状緩和が期待できる
注意点・限界
・口渇、便秘、眠気などの副作用が出ることがある
・長期継続が難しい場合がある
・ワキだけでなく全身に影響が出る
ボツリヌス毒素注射
発汗を司る神経の働きを抑える注射治療です。
治療内容
・ワキに複数回(20か所程度)注射
・神経伝達を抑制し、汗の分泌を減らす
特徴
・比較的早く効果を実感しやすい
・多汗症には高い効果が期待できる
注意点・限界
・効果は数か月程度
・定期的な繰り返し治療が必要
・腋臭症(におい)への効果は限定的(汗臭いにおいは改善します)
・注射時の痛みがある
その他、皮膚汗臭や制汗を抑えるデオドラント剤の取り扱いもあります。
詳しくは当センターまでお問い合わせください。
治療方法
- ボトックス注射
- 抗コリン外用剤塗布
外用薬や注射などの保険治療で十分な効果が得られない場合には、
** 切らずに汗腺に直接作用する自由診療(ミラドライ)**という選択肢もあります。
※ 「原発性手掌多汗症」の治療薬として承認・発売された 抗コリン外用剤(アポハイドローション)を、当院でも治療・処方が可能になっています。
手のひらに大量の汗をかいて困るという方は、ご相談ください。
料金
- 各種料金については、下記よりご確認ください。