西宮渡辺 脳卒中 心臓リハビリテーション病院 形成外科 美容医療センター

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ニキビ、ニキビ跡

ニキビ・ニキビ跡

ニキビの主な原因

  1. 男性ホルモンなどの影響により皮脂分泌が活発になること
  2. 古い角質がつまるなどして毛穴がふさがること
  3. 毛穴の中でニキビの原因菌(アクネ菌など)が増殖すること

ニキビの炎症が周囲の組織にひろがるとニキビ痕が残ることがありますので、痕を残さないためにも予防や炎症を最小限にとどめることが必要です。

 

 

ニキビ治療について

当院ではニキビの症状に合わせて、まずは塗り薬、漢方薬などの保険治療を行い、ご希望にお合わせてケミカルピーリングや光治療(ライムライト)、レーザー治療(ロングパルスYAGレーザー)、イオン導入(両親媒性ビタミンC誘導体)など、自費治療のご提案をさせていただきます。また、重度のニキビには、スピロノラクトンやイソトロイン(イソトレチノイン)による治療も行います。  

 

 

ニキビ外用治療(健康保険適応)

ニキビに対する健康保険適応の治療では、炎症のあるニキビを落ち着かせたり、炎症を起こさないようにする治療が主体となります。 

 

ベピオローション(過酸化ベンゾイル) アクネ菌の増殖抑制・毛穴のつまりの改善
ディフェリンゲル(アダパレン) 面皰の形成を抑える・毛穴のつまりの改善
ゼビアックス・ダラシン 抗生物質の外用剤
エピデュオゲル・デュアック配合ゲル 上記の合剤
漢方薬内服 十味敗毒湯・桂枝茯苓丸加ヨクイニンなど
抗生剤内服

 

 

自費内服治療について

特徴

通常の保険診療やレーザー治療、ピーリングなどに反応しない重症のニキビや、少しでも早く治したい中等症のニキビに対し、自費で治療を行います。 

 

イソトレチノインによるニキビ治療

ビタミンA誘導体であるイソトレチノインを含む内服薬で、欧米では重症のニキビに対し第一選択となっている治療方法です。 皮脂腺の縮小、皮脂分泌の抑制、アクネ菌の殺菌、抗炎症作用、角化の抑制などの効果があり、服用終了後もニキビの再発が少ないといわれています。  

 

注意

  • 本治療は妊娠を希望される方、妊娠の可能性がある方、妊娠中の方、ミノマイシン内服中は使用できません
  • 本治療を受けられた方は献血ができません
  • 15歳以上の方が適用となります。※未成年の方は保護者の同意が必要となりますので、ご一緒にお越しください
  • 副作用として、くちびるや口角の乾燥、粘膜・皮膚の乾燥、成長障害の可能性、肝機能障害、高脂血症、うつ状態、脱毛症が報告されています。

 

症例

治療内容
イソトレチノイン治療
イソトレチノイン20mgを6カ月内服した後、10mgを3か月内服しました。
(症状により使用量は調整します)

 

費用(診察代・血液検査代別途)
イソトレチノイン 20mg 30日分 23,000円
         10mg 30日分 11,500円

 

副作用・合併症
口唇や粘膜,皮膚の乾燥,肝機能障害,催奇形性,脱毛,成長障害など

 

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ニキビ跡とは

ニキビ跡とは、ニキビが治った後でも赤みや色素沈着、へこみなどが残っている状態をいいます。 ニキビの炎症が進み、皮膚の真皮層や皮下組織にまで進むと修復が難しいダメージとなり、ニキビ跡となります。そのため、ニキビ跡にならないように、できるだけニキビを速やかに治すことが重要です。 

 

 

ニキビ跡の種類

  1. ニキビ跡の赤み
    ニキビの炎症が続くことにより、ニキビが治った後にも赤みが遷延することがあります。 軽度の場合は自然なターンオーバーで改善しますが長く残ることがあります。
  2. ニキビ跡の色素沈着
    ニキビの治った後が茶色くしみのように残ることがあります。ニキビの炎症によりメラニンが生成されることによります。 さらに、ニキビができてしまった肌はターンオーバーが乱れているため、古い角質が残り、メラニンが正常に分解・排出されず、色素が沈着してしまいます。
  3. 陥凹性瘢痕(クレーター)
    ニキビの炎症がひどくなると、白血球による炎症を抑制しようとする働きにより皮膚の真皮層が破壊され、皮膚の深い層で索状瘢痕により引きつれてへこみ、クレーター状の瘢痕となります。また、へこみにより影が生じ、目立ちやすくなります。

  4. ニキビケロイド
    ニキビの炎症が皮膚の真皮に達すると、治癒に時間がかかり、体質によってニキビ跡が硬いしこりの瘢痕(肥厚性瘢痕)になったり、初めの瘢痕の範囲を超える大きさのしこりになったり(ケロイド)することがあります。 下顎部やフェイスラインのニキビに多く、肥厚性瘢痕・ケロイドの治療を行います。

 

ニキビ跡の治療について

ニキビ跡の治療は、どのようなニキビ跡かによって方法が違います。  

 

  1. ニキビ跡の赤み
    『ジェネシス』という赤色に作用するレーザーを照射する機器による治療を行います。ジェネシスは、ニキビ跡の赤みを取るだけでなく、真皮層に熱を届けることにより、炎症を鎮静化し、コラーゲンやエラスチンの生成を促進し、古い角質を取り除き(レーザーピーリング)、ターンオーバーを促すことにより、炎症のあるニキビの治療やニキビ跡、肌質改善にも効果が期待できます。
  2. ニキビ跡の色素沈着
    『ライムライト』という、メラニンを吸収する波長や赤色を吸収する波長など様々な波長を含む高波長域の光を照射することにより、ニキビ跡による色素沈着や赤みなどを薄くする効果が期待できる治療です。また、ビタミンCのイオン導入も効果的です。
  3. 陥凹性瘢痕(クレーター)
     ダーマペンや、ダーマペンにマッサージピールを組み合わせたベルべットスキンといわれる施術、CO2レーザーによるフラクショナル治療などがあります。ダーマペンは、髪の毛より細い針が1秒間に120回上下運動する機械により、皮膚に無数の針穴を開け、皮膚の持つ創傷治癒力を促進させることでターンオーバーを促し、皮膚の再生を図る治療法です。さらに、マッサージピールを併用することにより、さらなるコラーゲンやエラスチンの生成促進を期待することができます。
    CO2レーザーによるフラクショナル治療は、熱エネルギーの力で皮膚に小孔を開ける治療です。皮膚にさらなる刺激を与えることになるため、高い効果を発揮します。ただし、熱が加わるため、痛みは生じやすくなり、ダウンタイムも長い傾向にあり、また色素沈着を生じる可能性もあります。

     

    陥凹が強いニキビ跡にはサブシジョンを行います。サブシジョンは,ニキビ跡の中でも幅が広く緩やかな陥凹の「ローリングタイプ」と、丸く平坦な「ボックスカータイプ」のニキビ跡が適応です。局所麻酔を行った後、先の丸い針を皮下に挿入し、皮膚の下の引きつれを解除します。そのあと、再発を防ぎへこみをさらに改善させるために、ヒアルロン酸を注入します。また、フラクショナルレーザーの併用も効果的です。

     

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料金

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